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TSMCの張忠謀・董事長、正式に引退

2018-06-06
  • 張忠謀・董事長、正式に引退

    張忠謀・董事長、正式に引退

    世界最大の半導体ファウンドリ、TSMC台湾集積回路社の株主総会が5日、台湾北部・新竹市にある同社本部で開催され、モリス・チャン(張忠謀)董事長(前列中央)が自身にとって最後の株主総会であいさつした。チャン董事長は株主総会後に引退する。(写真:CNA)
  • 株主から花束贈られる

    株主から花束贈られる

    株主から花束贈られる(写真:CNA)

世界最大の半導体ファウンドリ、TSMC台湾集積回路社の株主総会が5日、台湾北部・新竹市にある同社本部で開催され、モリス・チャン(張忠謀)董事長が自身にとって最後の株主総会であいさつしました。

 

1987年にTSMCを立ち上げ、世界のIT産業にとって欠かすことの出来ない大企業へと育て上げたチャン董事長はまもなく87歳、世界の半導体市場に最も影響力のある人物として知られていますが、株主総会後に引退します。

 

モリス・チャン董事長は、同社は創設から30年あまり、売り上げ、利益、さらには世界での重要性の面で奇跡的な成長を遂げてきたと強調しました。

 

モリス・チャン董事長は、「新たな役員会と、彼らが選ぶ経営者たちはスムーズなバトンタッチを実現すると信じる。このためTSMCの奇跡は断固としてここでストップすることはない」と話し、TSMCの今後の発展に自信を示しました。

 

伝説的なリーダーの最後の姿ということで、5日の株主総会には大勢の個人投資家が集まりました。参加者の中には、モリス・チャン董事長がTSMCの優れた業績をリードしてきた努力に涙ながらに感謝、引退後の人生を楽しんでくれるよう望む人がいる一方、2年後には再び経営陣に復帰してほしいと、依然としてそのリーダーシップに期待する声もあったということです。

 

モリス・チャン氏は1931年に中国大陸の浙江省で生まれ、中国大陸を転々としたあと、1949年に香港からアメリカ・ボストンに渡り、マサチューセッツ工科大学で学びました。1972年にはテキサツインスツルメンツの副総裁に就任しましたが、1985年、当時経済部長を務めていた孫運璿氏の強力な要請を受けて台湾にわたり、工業技術研究院の院長に就任、1987年にはフィリップスと工業技術研究院との合弁によるTSMCを立ち上げ、董事長を務めていました。

 

TSMCは世界で最も先進的な半導体を顧客の注文に応じて製造する半導体ファウンドリとして世界最大、半導体の進化及び需給に関するモリス・チャン氏の発言は世界の業界が常に注目していました。

 

(編集:上野重樹)