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漢光34号演習初日、F16操縦士墜落事故死

2018-06-06
  • 瑞芳の山間部で発見された残骸

    瑞芳の山間部で発見された残骸

    国軍の年次演習、「漢光34号」演習のうち実動演習の始まった6月4日、空軍の戦闘機が台湾北部の山中に墜落し、パイロットが死亡する事故が起きた。写真は登山客が発見した残骸。(写真:新北市消防局提供、CNA)

国軍の年次演習、「漢光34号」演習のうち実動演習の始まった6月4日、空軍の戦闘機が台湾北部の山中に墜落し、パイロットが死亡する事故が起きました。

 

空軍花蓮基地所属のF16戦闘機は4日午後1時15分に出動、台湾北部の基隆港が敵機による攻撃を受けるという想定の演習で基隆港上空に向かっていましたが、目的地まで26キロメートルの地点で雲に入ったことを報告したのを最後に、新北市五分山の上空で1時44分に消息を絶ちました。

 

新北市消防局は午後3時22分、五分山の登山道を歩いていた人たちから大量の残骸を見たとの通報を受け、救助隊員が調べたところ、戦闘機の墜落を確認しました。その後の調査を経て、国防部は夜に、墜落とパイロットの死亡を発表しました。ただ、一部肉片と焦げ付いた飛行服の一部が見つかっただけで、遺体は確認されていません。

 

死亡が発表されたのは呉彦霆・少佐で31歳。

 

総飛行時間は1039時間、F16戦闘機での飛行時間は736時間でした。5年前の2013年5月15日、新たな装備を整えたF16戦闘機の訓練で、戦闘機が故障、緊急脱出して生還するなど、冷静沈着かつ大胆なパイロットだったということです。

 

空軍では墜落の原因について、人為的な過失、天候、環境などの様々な要因が重なり合った可能性があるとし、事故原因を調査しています。

 

その後、5日にはフライトレコーダーが見つかりましたが、位置を知らせるための発信機の部分が発見されただけで、データの格納されたメモリーの部分の行方がわからず、捜索が続けられています。

 

また、蔡英文・総統は5日午前、花蓮県の空軍基地を訪れ、呉・少佐の遺族を見舞うと共に、事故原因の徹底的な究明を約束しました。

 

空軍司令部は5日、呉・少佐を追悼するため、『空の守り神』と名付けた映像を制作し、フェイスブック上で公開しています。

 

中華民国の国軍がF16戦闘機を導入して21年、当初購入した150機のうち8機が事故を起こしています。

 

(編集:上野重樹)