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鄭南榕記念日、蔡総統:移行期の正義を

2018-04-14

 言論の自由を訴えて焼身自殺した鄭南榕氏の記念日に当たって、蔡英文・総統は、移行期の正義を完成させる決意を示しました。

 

 1989年4月7日に鄭南榕氏が焼身自殺してから、今年で29年になります。蔡総統は7日、頼清徳・行政院長、李永得・行政院客家委員会主任委員、李応元・行政院環境保護署長、陳菊・高雄市長らを伴って、鄭南榕氏を記念する式典に出席しました。

 

 蔡総統は、「この日には台湾各地で様々な記念活動が行われている。特に、若い人たちの参加がますます増えている。これは、鄭南榕氏の精神が次の世代に受け継がれていることを意味している」「台湾は世界で最も自由な国の一つだ。鄭南榕氏は、今日の台湾がこのようになったことを、うれしく思ってくれているだろう。しかも、台湾は、世界がうらやむ民主主義を実行している。しかし、まだ一つ、完成していない使命がある。それは、移行期の正義だ。鄭南榕氏がこの世を去ってから29年になる今日、移行期の正義をきちんと実行することこそが、鄭南榕氏を記念する最も良い方法だ」と語りました。

 

 移行期の正義とは、独裁的な政権が倒れたり紛争が終結したりした後、過去の人権侵害や虐殺の真相を究明し、裁判、補償、制度改革などを通して社会の分断を埋めようとする試みを指しており、世界各地で進められています。こうした中で、台湾でも現在の民進党の蔡英文政権は、台湾の戦後の政治を対象とする「移行期の正義促進条例」を制定するなどして、移行期の正義を重要な政策として進めています。

 

 また、蔡総統は、「台湾での移行期の正義の取り組みは始まったばかりだ。近く発足する政府機関の『移行期の正義促進委員会』が、社会全体と共に、真相を発掘し、責任の所在を明確にし、和解を促進する。この委員会のメンバーには、法学、歴史学、心理学、政治学、社会学などの分野の委員が参加する予定で、世界の他の国・地域で行われている移行期の正義の取り組みに比べても、見劣りすることはない」「委員会が国会の支持を受けて、台湾での移行期の正義を前進させてくれることを期待している」と強調しました。

 

 蔡総統は、「移行期の正義は、真相を発掘し、責任の所在を明確にし、和解を促進するという順番で進める。逆転させることはなく、その過程を軽視することはない。最初の任務は、独裁政権時期の真相調査報告を作成することだ」と指摘しました。

 

(編集:早田健文)