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台湾漁船に日本艦船が放水、外交部が抗議

2018-03-05
  • 台湾の漁船に日本艦船の放水

    台湾の漁船に日本艦船の放水

    行政院農業委員会漁業署の林国平・副署長(写真)が5日、台湾と日本の漁業協定の適用範囲を示した地図で、日本の水産庁の艦船から放水を受けた台湾湾漁船の位置を説明。(写真:CNA)

外交部は、台湾の漁船が宜蘭県蘇澳沖の水域で日本の艦船から放水を受けた事件について、日本側に抗議を表明した。

 

日本との間の暫定境界線の日本側で、台湾の漁船が日本の水産庁の艦船の放水などを受ける事件が2日連続で発生している。これに対して外交部は5日、日本側の行動は過剰だとして、台北と東京で同時に、日本側に対して抗議を表明した。

 

行政院農業委員会漁業署が5日に発表したところによると、台湾の東部、蘇澳漁港に所属する漁船兼釣り船の「東半球28号」が3日と4日、日本との間の協定で定められた暫定境界線の東側で、取り締まりに当たっていた日本の水産庁の艦船から放水などを受けた。

 

漁業署によると、「東半球28号」が3日に水産庁の艦船に追いかけられた位置は、台湾と日本との間の協議で定められた水域から日本側に10海里入ったところで、漁船監視システム (VMS)のデータでその位置が確認されている。この漁船がこの海域で操業をしていたかどうかについては、漁業署が確認を行っているところで、また日本側に対して証拠の提出を求めている。

 

漁業署では、慎重に事実を調査した上で、もし違反がなければ外交ルートを通じて日本側に抗議し、もし違反操業の事実があれば厳しく処分する方針だ。

 

台湾の漁船が日本の艦船から放水を受けたことについて、外交部の呉釗燮・部長は5日、漁業署と行政院海岸巡防署が調査を行っており、外交部としては関係機関の調査結果が出るのを待っていると語った。

 

呉・部長は、「もし日本側に行き過ぎた行為があった場合、当然、我々は抗議を表明する。もし我々の漁船に越境行為があった場合は、我々はきちんと処理する」と語り、政府として違反の無い人が罰せられることのないよう、違反した人は厳しく罰せられるよう対処する考えを示した。

 

また、この「東半球28号」は、4日に漁船ではなく釣り船として出航し、午前7時に暫定境界線を超えている。この海域は、与那国島の西側の台湾側と日本側の経済水域が重複した部分で、日本側の12海里の領海内には当たらない。この水域は台湾と日本の協議の対象となった水域に入っておらず、台湾側は、台湾の漁船はここで操業することができると主張している。このため、この船がこの日に日本側からの放水を受けたことに対して、外交ルートを通じて日本側に抗議する予定だ。ただし、漁業署では、「東半球28号」の4日の操業範囲は、釣り船の航行は30海里以内とされている制限を超えており、調査の結果、違反行為が確認されれば、厳しい処分を行う方針だ。

 

漁業署では、北緯27度以北、および八重山諸島以南の台湾と日本の経済水域が重複している水域について、すでに台湾と日本の漁業委員会の会議の席上、何度も繰り返して合意達成を求めてきたが、日本側は各種の理由を持ち出して合意達成を先送りしている。このため、引き続き外交ルートを通じて、日本側に対し、漁船の操業とその取り締まりでトラブルが発生し、台湾と日本の友好関係に影響を与えることのないよう、早急に協議を行うよう求めていくと強調している。