インターネット放送を聴く
 
 
QR Code

北朝鮮の石炭を越に売却、元裁判官に容疑

2018-01-31
  • 四大陸フィギュアの北朝鮮ペア

    四大陸フィギュアの北朝鮮ペア

    台北で開催された2018年四大陸フィギュアスケート選手権で1月26日、北朝鮮のペア、リョム・デオク(左)、キム・ジュシク(右)選手が3位に入った。(写真:CNA)

北朝鮮の石炭をベトナムに売却した疑いで、台湾の元裁判官が取り調べを受けている。

 

台北地方検察署は、北朝鮮の石炭をベトナムに売却した疑いで、元高等裁判所裁判官の江国華・容疑者とその息子の江衡・容疑者などを取り調べている。検察はそのうち、江衡・容疑者の身柄を拘束して外部との接見を禁止し、江国華・容疑者については100万台湾元(日本円およそ370万円)で保釈すると共に、出国を禁止した。

 

検察の捜査によると、江国華・容疑者らは、昨年8月と9月に、中国大陸の人物を通じて貨物船をリースして北朝鮮のある港に入り、最も炭化度の進んだ石炭である無煙炭を積み込んで運び出していた。その際、GPS(全地球無線測位システム)のスイッチを切り、虚偽の原産地証明を購入し、航海記録を偽造するなどの方法で、積み込んだ無煙炭をベトナムのある港の沖に運び、そこで他の船に移して売却していた。この行為は、国連安全保障理事会の北朝鮮制裁決議に違反すると共に、文書偽造、さらにテロへの資金提供防止法に違反する可能性がある。

 

台北地方検察署は28日、江衡・容疑者の自宅など7カ所を家宅捜索すると共に、8人を容疑者または証人として、身柄を拘束するか出頭を求めた。

 

そのうち、江衡・容疑者について、事件への関与が重大であり、証拠隠滅、口裏合わせの恐れがあるとして、30日に身柄を拘束して取り調べを進めている。

 

江国華・容疑者については、体調不良を訴えているため、病院での治療を認めると共に、検察が病院に赴いて取り調べを行った結果、31日に保釈を認めた。

 

経済部は31日、この事件が台湾の国際貿易法に違反していた場合、厳格に処罰すると指摘し、台湾はすでに国連安全保障理事会の北朝鮮制裁決議に協力しており、北朝鮮との取引に関与して厳しい処罰を受け、しかも台湾の国際的なイメージを傷つけることのないよう、国民に呼びかけた。

 

経済部によりますと、台湾は北朝鮮制裁決議に協力しており、例えば昨年6月には北朝鮮からの無煙炭の輸入を停止し、昨年9月には北朝鮮との貿易を全面的に禁止している。

 

経済部の統計によると、2016年の台湾と北朝鮮の貿易額は輸出入合わせて1270万米ドルだった。そのうち台湾側の輸入は1214万米ドルで、最も多いのが無煙炭で、410万米ドル、次いで鉄が375万米ドル、酸化マグネシウムが323万米ドルなどだった。

 

しかし、昨年2017年は北朝鮮に対して貿易制裁が実施されたことから、双方の貿易額は275万米ドルで、前年に比べて78.3%減少した。そのうち、台湾側の輸入は270万米ドルで、77.7%減少だった。主な輸入品は、高麗ニンジン、繊維製品、酸化マグネシウムなどだった。