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蔡・総統:今までの善意の上で突破口を

2017-10-10
  • 蔡英文・総統

    蔡英文・総統

    蔡・総統が10日、談話の中で政府がいかにして「よりよい台湾」を建設するかについて三つの方向から説明すると共に、中国大陸に対して過去30年来の得がたい成果と積み重ねてきた善意を大切にし、既存の基礎の上で両岸関係の突破口を見出すよう呼びかけた。(写真:CNA)

中華民国の建国記念日、双十国慶節(10月10日)の祝賀大会が10日午前、総統府前の広場で行われた。蔡英文・総統は祝賀大会で内政、外交、両岸関係などについて談話を発表した。台湾海峡両岸関係について、蔡・総統は対岸に対して過去30年間の善意を大切にし、ブレイクスルーを生み出すよう呼びかけた。

 

蔡・総統は談話の中で、いかにして「よりよい台湾」を築き上げるかについて、「台湾の民主、自由の価値と生活スタイルを全力で守る」ことなど、3つの面から説明した。蔡・総統によると、我々は全力で戦力を強化しているが、戦争を引き起こそうではない。今後も台湾海峡及び地域の平和、安定、さらに台湾の自由で民主的な生活スタイル及び台湾の人々が将来を選択する権利が影響を受けないよう努力するとのこと。

 

蔡・総統はまた、昨年5月20日に現政権が発足以来、両岸関係の、平和的で安定的な発展を守るため、我が方は最大の善意を見せてきた。政治的立場の違いにより、両岸関係がギクシャクしているが、両岸関係の最低限の安定を維持してきたと指摘した。

 

蔡・総統は、「我々の善意は変わらない。約束も変わらない。再び対立という古い道に戻ることはないが、圧力に屈することもない」と重ねて主張、これが両岸関係に対する一貫した原則だと強調した。

 

蔡・総統は「この30年来、台湾海峡両岸は、敵対関係から和平に向けて歩み続けてきた。両岸関係に新たな一ページを記すために鍵となるのは、双方が政治的な争いを棚上げし、実際に即して正確な方法を見いだし、交流の中で絶えず善意を積み上げ、新たな思想、モデルを生み出すことだ。我々は、この30年来に積み上げてきた、得難い成果及び善意を大切にし、これらの基礎のもとで、両岸関係にブレイクスルーを生み出すべきだ」との見方を示した。

 

また、中華民国商業総会の頼正鎰・理事長は、蔡・総統の談話からは、両岸関係の緊張緩和を希望していることが伺え、そして総統の善意も感じられたと評価した一方、蔡・総統は、中国大陸が一貫して主張している「92年コンセンサス」を基礎とする立場を明確に示さなかったことから、両岸関係のこう着状態は今後も続くだろうとの見方を示した。

 

なお、中小企業協会の林恵瑛・理事長も「中国大陸側の最低ラインは『92年コンセンサス』であり、総統がこの点を表明しなかったことから、企業関係者は、両岸の交流が停滞し、中国大陸でのビジネスに影響を及ぼすことになると憂慮している。」と述べた。