インターネット放送を聴く
 
 
QR Code

事故死の息子介抱の台湾人に日本人が感謝

2018-06-22
  • 白井良一さん(左)と黄柏憲さん

    白井良一さん(左)と黄柏憲さん

    昨年2017年9月、日本の自転車愛好家、白井寛之さんが台湾東部・花蓮で開催される第6回MAXXIS太魯閣国際ヒルクライム2017に参加するため、台湾にやってきた。しかし、寛之さんは大会前、タロコで練習していた際に、落石事故で亡くなった。父親の白井良一(左)さんは、事故現場で寛之さんを介抱した台湾人に謝意を伝えようとしたが、その人の連絡方法などが分らず、台湾のメディアを通じてその人を探した。22日、白井良一さんはついに昨年事故現場で寛之さんを介抱した黄柏憲さんに直接お礼を言うことができた。(写真:RTI 江麗華)

昨年2017年9月、日本の自転車愛好家、白井寛之さんが台湾東部・花蓮で開催される第6回MAXXIS(マキシス)太魯閣国際ヒルクライム2017に参加するため、台湾にやってきました。しかし、寛之さんは大会前、タロコで練習していた際に、落石事故で亡くなりました。父親の白井良一さんは、事故現場で寛之さんを介抱した台湾人に謝意を伝えようとしましたが、その人の連絡方法などが分らず、台湾のメディアを通じてその人を探しました。

 

その後、メディアの協力により、昨年事故現場で寛之さんを介抱したのは国立台湾芸術大学(台湾北部・新北市板橋区)の大学院で学ぶ、黄柏憲さんだったことが判明、22日、白井良一さんはついに黄柏憲さんに直接お礼を言うことができました。

 

白井さんは黄柏憲さんの姿を見つけると、すぐさま抱きしめ、涙ながらに感謝。「黄柏憲さんに会った瞬間、ほっとした。黄さんにお礼を伝えることができてもう悔いはない」と話しました。白井さんは今回の台湾訪問のもう一つの目的は、常に日本に温かい手を差し伸べている台湾に謝意を表することにあると話しました。

 

今年25歳の黄柏憲さんは、昨年の落石事故について、「負傷した寛之さんを助けようとしたのは、すべきことをしただけだ」と言い、お礼のためにはるばる日本からやって来た白井良一さんのことについて「非常に感動した」とコメントしました。

 

対面式では互いに記念品を用意。黄柏憲さんが用意したのは、昨年9月の落石事故発生後、台湾南東部の台東の多良駅で撮った太平洋の写真です。黄さんはその写真のタイトルを「良一」と命名、写真は台湾の良心と互助の象徴だと説明し、今後も白井良一さんと末永い友情と交流を保てるよう期待しました。

 

黄柏憲さんは、「この写真には天使の翼がある。それは天国にいる寛之さんが天使のように我々を守ってくれていることを象徴している。白井良一さんが寛之さんを守っていたように。白井良一さんは、寛之さんが落石事故で亡くなったことで台湾に対して嫌悪感や恨みを持つのではなく、逆に恩返しの心で台湾にやってきた。我々はそれを見習うべきだ」と述べました。

 

白井良一さんは、「寛之の影響を受けて台湾が好きになった。将来、台湾を一周する旅をしてから台湾で見たことを小説にして台湾の美しさと思いやりをより多くの人に知ってもらいたい」と抱負を語りました。

 

白井さんは22日午後、台湾東部の花蓮に向かい、6月24日に開催される、「第7回MAXXIS太魯閣国際ヒルクライム2018」の開幕式に参加するほか、昨年寛之さんを助けた台湾の人たちに感謝します。また、今年2月に花蓮で発生した地震の被災者をも見舞う予定だということです。

 

(編集:王淑卿)