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フォルモサ便り・林玉鳳さんの語る「台北今昔物語」(オン・デマンド版)

何かとめまぐるしく騒々しく移り変わる社会だが、そんな中で黙々とボランティア活動を行っている台湾の銀髪族の方々がおられる。林玉鳳さんもそのお一人、現在総統府の解説ボランティアをしておられる。

林玉鳳さんは、日本統治時代に台北萬華に生まれ育ち、当時の台北をよく知っている事から、ご自分の目で見てきた実際の体験を語り部として伝えたいという気持ちで、解説ボランティアに情熱を注いでおられる。

林玉鳳さんは義務教育を終えると、当時の台北の銀座といわれた栄町(現在の衡陽路)の「松井呉服店」で働くことになり、持ち前の聡明さと責任感の強さ、そして当時の女性としては珍しく自転車に乗ることができたため、松井呉服店になくてはならない店員として外回りの仕事や会計一般などを任された。店の若い男性が召集を受けてどんどん戦場に赴き、林さんは男性の仕事まで任せられたわけだ。自転車で颯爽と当時の台北の町を走った林さんは、その当時の台北にとても詳しく、総統府の解説ボランティアにもご自身が見聞した生きた近代史を挟んでくださる。

1945年5月31日の台北の大空襲も体験、また戦後の台北の混乱、日本人の引き揚げ、そして228事件の発端となった、2月27日夕刻の、闇タバコ売りの女性が負傷したその場で、発生した事の一部始終を目撃しておられる。

228事件の一年後に結婚し、四人のお子さんに恵まれた。ご主人の事業を助けてどんどん発展。台湾のホンダとまで言われたそうだ。

現在は解説ボランティアのかたわら、熱心に短歌を詠み、エッセイを書き、趣味豊かに暮らしておられる。林玉鳳さんの話をオンデ・マンド放送でどうぞ!

4月16日分を聞く
4月23日分を聞く
4月30日分を聞く
 
林玉鳳さんの短歌
◎ 江戸小紋をモンペに直して颯爽の我が青春を若きに聞かす
◎ お互いの献立を知り裾分けも仲良く交せし日の隣組
◎ 舞い上がる蹴出(けだ)しの朱にまぶしさを見せつつ娘らの道よぎりゆく
◎ 高らかに「月の砂漠」を合唱す国こそ違へ心は一つ
◎ 勇ましく茨の道を切り開く台湾の子に神の惠みを
◎ 台湾の尊厳・誇りをおらびたり前総統は老躯をかって


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