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台湾で初!『マチス展』が開幕

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Jazz(Icare)

台北市にある国立歴史博物館では19日より、ピカソと並んで20世紀絵画を代表する巨匠と言われるマチスの作品展覧会が行われています。計画・準備に6年を費やした、台湾では初となるマチス展ではフランス、アメリカ、スイスなど、世界で33の公立・私立の博物館、及びコレクターから借り受けたデッサン、版画、油絵、切り紙の芸術など合計212点の作品が展示され、「野獣派」と呼ばれた巨匠マチスの芸術を余すところなく目にすることが出来ます。
 

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Bevilacquaの肖像 アイドル Mont Albanの風景

「野獣派」とは、1905年頃、パリで興ったスタイル。それまでの光線の陰影、あるいはデッサンに代わって、色彩の組織と明度で空間を処理するスタイルで、画風は強烈な原色と、形象を単純化することにより率直な表現をしているのが特色。その強烈な色使いから、「野獣」と呼ばれるようになったと言います。「マチス展」では、合計で台湾元57億元(日本円で約200億円)と言われる展示作品を、「巨匠の誕生−模索の時代(1890−1904)」、「野獣派のスタイル−デッサンと色彩(1905−1914)」、「装飾のスタイル−人物画と風景(1917−1930)」、「マチスの中国スタイル−中華文物テーマ」、「芸術と文化の出会い−詩画集・挿絵と装飾」、「記号の創生−事物とポートレート」、「再生の結晶−純粋な装飾」、の七つのコーナーに分けて展示している他、一部の作品を手で触れられるように工夫された作品レプリカ12点も特別に展示され、目の不自由な美術ファンもマチスの芸術を楽しめるようになっています。
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安楽椅子に座る女 ニンフと農牧神 灰色のズボンのOdalisque
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大洋洲−天、海 マチス所蔵の匾額 黒の聖マント

マチスは中華民族の水墨画などの芸術において、生命力の概念が形象の写実的な描写を超越していることに感動していたと言われ、周囲の現実との間に、情感的な関係を発展させようとした他、その中から、さらに微妙な脈動と神秘のリズムを見つけようとしたとされています。今回の展覧会を企画した蘇美玉・女史は、マチスは常に誠実に自然と向き合おうとしており、一筆で書き上げる水墨画のように、黒で白を、白で黒を表すなど、その虚実関係を十分に利用した作風は哲学的な境地に達していたと語っています。
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手で触れられるレプリカ 陳水扁・総統も参観 売店にはグッズが

開幕初日となった19日午前には、陳水扁・総統が会場を訪れ、陳・総統はマチスの作品について、新たな芸術を追求する理想と、すべてのスタイルに寛容な思想は皆が学ぶべきものであると語り、多くの国民が同展覧会を鑑賞することに期待を表明しました。マチス展の 開催期間は19日から来年2月16日まで。日本からも、開催の要請がありましたが、マチスの家族が作品の安全のため、一回に3ヶ月以上の展示は出来ないとし、今回は台北だけの展示になったということです。「マチス展」開催期間中に台北を訪れる皆さんは、ぜひ、巨匠の芸術をご鑑賞下さい。

※11月19日、会場はマスコミ関係者に開放されていましたが、作品を損傷しないようフラッシュ、ストロボの使用が禁止されており、写真の色彩がお見苦しいことをご了承下さい。


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アンリ・マチス

アンリ・マチス(Henri Matisse 1869-1954

18691231日、北フランスに生まれる。1890年に盲腸炎で1年近くの療養生活を送り、療養期間中に母親から贈られた油彩具が絵画の世界に入るきっかけとなった。1892年より、ギュスターヴ・モローの教室で基礎を学ぶ。そこでマルケ、ルオーらと知り合う。1896年には印象派の大家ピサロの指導を受け、セザンヌやスーラ、シニッャクらの影響を受けながら、1905年、サロン・ドートンヌに作品を出展、ドラン、マルケ、ブラマンク、ルオーらとフォーヴィスム(野獣派)運動に乗り出す。1910年代には、フォーヴィスムの作風を残しながらキュビズムを探究、装飾的な画風ヘと移り、1920年代には官能的で優美な独自の世界を確立する。共に20世紀を代表する巨匠とされ、親交のあったピカソとはライバルだと言われるが、互いを深く尊敬し合っていたと言う。


国立歴史博物館
台北市南海路49号
「マチス展」
開催期間 : 2002年11月19日〜2003年2月16日
 

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