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教師の節句、『祭孔大典』レポート

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中華民国台湾では毎年9月28日を教師の節句「教師節」とし、中華民族の偉大な思想家であり、学業の神様とされ、「論語」で日本でも有名な孔子の功績を称えると共に、教育に携わる者の模範としての精神を伝承しています。9月28日は孔子の誕生日である旧暦の8月27日を新暦に換算して固定したもの。この日は、台湾全域の「孔子廟(孔子を祭る神社に当るもの)」において、2500年前のしきたりに則って黎明祭祀の大典が執り行われます。


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台北市庫倫街にある「台北孔廟」でも、早朝6時から古式ゆかしい儀式が見られました。この儀式は正式には「釈奠礼」と言い、「釈」、「奠」はそれぞれ「設置すること」、「捧げること」を表しているということで、儀式において音楽や舞踏を設け、動物や酒を捧げることで、孔子への崇拝と尊敬を示します。儀式には、台北市の馬英九・市長が出席した他、多くの外国人も興味深く参観していました。儀式は大太鼓の合図で始まり、紫色の礼服を着た儀官、陪祭官、献官などが入場。神官が孔子の御霊を迎え入れる儀式を行い、礼、焼香と続き、黄色い衣装を身に着けた子供たちの奉納の舞が始まります。孔子に捧げる言葉が読み上げられ、奉納儀式が終わると孔子の御霊を送って終了となります。

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すべての儀式は伝統的な楽器によって奏でられる荘厳で厳粛な音楽の中で粛々と行われ、見る者を2500年前にタイムスリップさせます。儀式は従来1時間30分ほどかかったということですが、その後、台北市孔廟管理会が内政部の同意を得て、1976年からは1時間以内に終了する方式で行われています。台北市の『祭孔大典』では、「智慧糕(ジーホイガオ)」と呼ばれるお菓子が配られますが、これを食べると頭が良くなると言われ、参観者は争って持ち帰るということです。「釈奠礼」は入場券を入手した者だけが参観出来ますが、8時以降に行われる唐詩の朗読、子供たちのパフォーマンス、台湾の伝統的な音楽「南管雅楽」の演奏などは誰でも鑑賞する事が出来ます。孔子は紀元前551年に生まれ、当時は考えられなかった「有教無類(人を分け隔てなく教育する)」の考えを主張したことから、教師の鑑とされ、隋朝になると「先師(初めての教師)」と呼ばれるようになり、「聖人」の意味も加えて「至聖先師」として祭られています。教育の荒廃が伝えられる現代にこそ、「至聖先師」の精神が必要なのかもしれません。

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台北孔廟
台北市
承徳路と庫倫街の交差点
保安宮のとなり
 


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