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「プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」で30年連続総合一位となっている石川県の温泉旅館「加賀屋」が、今年11月に台湾の台北市北投に分館をオープンする。加賀屋が海外に進出するのは104年前に創業して以来初めて。
純和風旅館としてオープンする「加賀屋北投」は、完璧な日本式のサービスを提供するため、台湾で募集した日本語ができる女性スタッフを石川県の加賀屋に送り、半年間正式な加賀屋のサービスの訓練を行った。
一人のスタッフが担当するのは2間の客室で、客が到着するときに玄関で出迎え、荷物を運び、入室後は挨拶をしてお茶とお菓子を出し、食事時には料理を運び、お酌をするというが通常の業務。サービスは周到で、身のこなしは美しくなければならない、というのが加賀屋式。
台湾の新人スタッフの訓練の責任者は、旅館業務の経験が20年以上のサチコさんで、新人の仕事を傍らで見ながら、「お客様の靴はつま先を外に向けて揃えるように」「お酌する時の姿勢は優雅に」などと優しい声でアドバイスをしていた。
加賀屋のスタッフは天候に関わらず、玄関に並んで客を迎え、客が見えなくなるまで手を振って見送る。雪が降らない台湾出身の新人スタッフにとって、雪の中玄関で客の出迎え、見送りをする時が一番辛く、寒くて手がかじかむという。
加賀屋の女将、小田真弓さんは、「30年間日本一の座を守り続けられたのは自分一人の力ではなく、ひとりひとりのスタッフが真剣に仕事をしてきたおかげ。これに驕ることなく、更に謙虚により良いサービスを提供していきたい」と語った。
小田さんはさらに、加賀屋は台湾の観光客を10年前から迎えており、北投分館がオープンする時には自ら赴き、台湾の方々が満足の行くサービスを提供したいとしている。
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